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夜空に光っているものは、生きている星だけではない。すでに息絶えてしまった星も、
最後の瞬間に放った光が地球に届くまでは、輝きだけ、夜空に残る。
ひとの命も同じだと思う。
ほんとうに大切に思ってくれるひとが、ちゃんとそのひとのことを覚えていて、懐かしん
で、語り合ったり書きのこしたりしているうちは、命は消えないんだと思う。
生きている命と、死んでしまった命が、同じように光って、輝いて、夜空に星座をつくっ
ているんだと思う。

 カシオペアの丘で(上)   カシオペアの丘で(下)

『肺の腫瘍は、やはり悪性だった――。40歳を目前にして人生の「終わり」を突きつけられ
たその日、俊介はテレビ画面に、いまは遊園地になったふるさとの丘を見つける。封印し
ていた記憶が突然甦る。僕は何かに導かれているのだろうか……。』

途中で若干(本当にちょっとだけ)、「長いな」と思ったりもしたのですが、それでもストーリ
ー展開や人の心の描写が素晴らしくて、感動しました。

今まで小説を読んで涙したことなんてない人でも、おそらくこれはヤバいと思いますよ。
事実、私がそうなんですが、本当にヤバかったですから。
個人的には、目を潤ませてつつ読み進めた箇所が3つくらいはあったでしょうか。

もちろん、実際に読んでもらえればわかると思いますので、それがどこであったか書く
なんていう野暮なことはしませんけどね。

しかしながら、もし自分があと少しで死を迎えることがわかったなら、一体どうするだろう?

俊介とは立場が違ったとしても、同じように「一体誰に許されたい?」「残る者たちに何を伝
えることができる?」といったことを考えるのか、それとも、どんな手段であれ、最期まで
「生きたい!」「死にたくない!」ともがくのか……。

――やはり、こればっかりは実際になってみないとわかりません
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