こういう探偵小説において我々脇役が一番気をつけねばならないことは、決して名探偵よ
りも先に真犯人をあげたりしないということだ。天下一探偵が真相に達するまでは、見当
はずれな捜査をして時間を稼がねばならない。
『完全密室、時刻表トリック、バラバラ死体に童謡殺人。フーダニットからハウダニット
まで、12の難事件に挑む名探偵・天下一大五郎。すべてのトリックを鮮やかに解き明かし
た名探偵が辿り着いた、恐るべき「ミステリ界の謎」とは?本格推理の様々な“お約束”を
破った、業界騒然・話題満載の痛快傑作ミステリ。』
とにかく、変わった作品でした。
主人公の天下一が、時には刑事であったり時には女子大生であったりと統一されていない
ことも、大河原番三という警部と共に小説世界から抜け出し、愚痴を言ったり解説を加えた
りすることも。
賛否両論ありそうですが……個人的にはいろんなことが知れて面白かったです。
例えば、童謡や数え唄、詩のとおりに殺人を重ねる見立て殺人というのは、犯人がこれか
ら殺そうとする相手に恐怖を与える手段として(無関係な人間にはわからないが、被害者
たちにはなぜ自分たちが狙われるのかがわかる)、また、容疑を別の人間になすりつけるた
め、といった仕掛けになっているという。
まぁ、何となくわかってはいたものの、改めてきちんと解説してもらえて、
「やっぱりな、なるほど」と思えました。
さらにもうひとつ、“孤島もの”といわれるミステリ作品は欧米にはほとんどなく、喜んで読ん
でいるのは日本人だけらしい。
たしかに、限られた空間、限られた人数の中での殺人というのは犯人にとってデメリットが
多すぎて不自然ですよね。でも、それが物語を面白くさせると思うんですけど
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りも先に真犯人をあげたりしないということだ。天下一探偵が真相に達するまでは、見当
はずれな捜査をして時間を稼がねばならない。
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『完全密室、時刻表トリック、バラバラ死体に童謡殺人。フーダニットからハウダニット
まで、12の難事件に挑む名探偵・天下一大五郎。すべてのトリックを鮮やかに解き明かし
た名探偵が辿り着いた、恐るべき「ミステリ界の謎」とは?本格推理の様々な“お約束”を
破った、業界騒然・話題満載の痛快傑作ミステリ。』
とにかく、変わった作品でした。
主人公の天下一が、時には刑事であったり時には女子大生であったりと統一されていない
ことも、大河原番三という警部と共に小説世界から抜け出し、愚痴を言ったり解説を加えた
りすることも。
賛否両論ありそうですが……個人的にはいろんなことが知れて面白かったです。
例えば、童謡や数え唄、詩のとおりに殺人を重ねる見立て殺人というのは、犯人がこれか
ら殺そうとする相手に恐怖を与える手段として(無関係な人間にはわからないが、被害者
たちにはなぜ自分たちが狙われるのかがわかる)、また、容疑を別の人間になすりつけるた
め、といった仕掛けになっているという。
まぁ、何となくわかってはいたものの、改めてきちんと解説してもらえて、
「やっぱりな、なるほど」と思えました。
さらにもうひとつ、“孤島もの”といわれるミステリ作品は欧米にはほとんどなく、喜んで読ん
でいるのは日本人だけらしい。
たしかに、限られた空間、限られた人数の中での殺人というのは犯人にとってデメリットが
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